主張と見解

【談話】核兵器廃絶への勇気ある行動を―オバマ大統領の広島初訪問について

新日本婦人の会会長 笠井貴美代

5月27日、オバマ米大統領が被爆地・広島を訪問しました。被爆者や私たちが長く求めてきた願いに応え、原爆を投下した国の現職大統領が初めて被爆地を訪れたことは、歴史に刻まれる一歩です。

しかし、オバマ氏が演説冒頭で「空から死が降ってきた」と8月6日を語ったことに強い違和感を覚え、衝撃でした。オバマ氏は「核保有国は、勇気を持ち、核兵器のない世界を追求しなければならない」と被爆者を前に誓ったとおり、行動するよう強く求めます。世界最大の核大国である米国政府は、毎年の国連総会で核兵器禁止条約の国際交渉を求める決議に反対し、その条約づくりの国連作業部会もボイコット、核兵器の近代化もすすめています。「段階的に」と核廃絶を永遠に遠ざける姿勢を根本から改め、ただちに核兵器禁止条約締結へと踏み出すべきです。

同時に問われるのは日本政府です。今回の訪問を戦争法施行のもとで日米軍事同盟強化に利用したことは許されません。唯一の被爆国政府がアメリカにつき従って国連決議に棄権し続け、国連作業部会でも核保有国の代弁役を果たすなど、恥ずべきことです。

核戦争阻止を掲げて54年歩んできた新婦人は、参議院選挙で安倍政権退陣、新しい政府へと全力をあげながら、被爆の実相とともに被爆者がよびかけた国際署名を広げ、核兵器廃絶へとさらにがんばる決意です。

核兵器廃絶への勇気ある行動を―オバマ大統領の広島初訪問について