主張と見解

【声明】参議院選挙を終えて―改憲ゆるさない運動、仲間の輪いまこそ大きく

新日本婦人の会中央常任委員会

7月10日投開票された第24回参議院議員選挙は、市民と4野党(民進党、共産党、社民党、生活の党)が力をあわせて、戦争法廃止と立憲主義回復、改憲ストップ、貧困と格差の是正、個人の尊厳の擁護をかかげ、安倍暴走政治にたちむかう歴史的な一歩となりました。32の1人区すべてで実現した野党統一候補は、前回の野党2議席から11議席獲得へと大きく前進し、とりわけ沖縄、福島での現職閣僚の落選、東北での勝利などは、米軍基地や震災、原発、TPPなどに苦しめられてきた国民の怒りが示されました。投票率が54.7%と前回から2.1㌽上がり、ほとんどの1人区で統一候補の得票が4党の比例得票数の合計を上回ったことは、今後の野党共闘の希望と可能性を示しています。複数区を含め、どの選挙区でも、「政治を変えるのは私たち」と市民の幅広い自主的な動きが広がったことはこれまでにない特徴でした。

同時に、自民党、公明党、おおさか維新、こころの改憲4党と非改選の改憲派無所属を加えると、参院が衆院とともに戦後初めて改憲勢力が議席の3分の2を占めたことは重大です。今回の選挙で安倍首相は一言も改憲にふれなかったうえ、メディアの異常なまでの選挙報道「自粛」、自民党の絶対得票率はわずか18.9%など、どこからみても改憲に国民が信任を与えたものではありません。9条改憲に反対する国民世論はどの調査でも多数で、とくに安倍政権のもとでの改憲に反対が増えています。憲法という国の根幹にかかわる問題で世論を乱暴にふみにじることは絶対に許されません。

女性参政権行使70年、18歳選挙権実施という特別な時に、新婦人は会をあげて1人区での野党統一候補勝利に力をつくし、全選挙区で市民連合など幅広い人びとと共同で「選挙に行こう」「みんなで変える」と宣伝や対話の先頭に立ちました。また、各地で選挙カフェに旺盛にとりくみ、「○○は私だ!」と「私」を主人公に、「これからのエチケット」の立場で切実な願いと政党を自由に語りあい、たしかな選択を広げる力としました。このなかで、「新婦人と出会って人生初めて自分で考え、選挙に行けた」「毎号の新婦人しんぶんをつかったおしゃべりが楽しくて」と新婦人の役割が改めて確信となり、選挙のなかで仲間をふやす努力もすすみました。

今後、安倍政権のもとで改憲のたくらみの本格化や、南スーダンの治安悪化で危険が増す戦争法実施など悪政の強行、同時にこれに対抗する国会での野党協力もすすむなか、新婦人の草の根からの活動がいよいよ重要となっています。班会や小組例会、憲法カフェなどで「自民党改憲草案のこわーい中身」を話し合い、まわりに広げながら、戦争法廃止署名や選挙でつながったたくさんの女性たちに「ともに改憲も戦争法もやめさせよう」と仲間に迎えましょう。7月31日投票でたたかわれる東京都知事選挙で、市民と野党が支援する鳥越俊太郎さん勝利へ全国から支援をつよめましょう。

【声明】参議院選挙を終えて―改憲ゆるさない運動、仲間の輪いまこそ大きく