主張と見解

【談話】 いじめ自殺、高校未履修・・・問われる教育、教育基本法にたちかえってこそ 

いじめによる自殺や高校の必修科目未履修など、学校教育の現場で子どもたちが犠牲になる事件が次つぎとおこり、多くの人びとが心を痛め、根本的な解決をねがっています。とりわけ、子どもをもつ親にとっては、わが子にかかわる切実な問題です。
いじめを誘発した教師、自殺した子どもの遺書を無視した教育委員会などが、きびしく問われるのは当然のことです。同時に、「いじめ半減5か年プラン」など、数値目標を教育現場におしつけてきた政府・文部科学省のやり方が、学校や教育委員会がいじめの実態と向き合い、その根本的な解決に努力する姿勢を妨げてきたことを直視しなければなりません。学校長の自殺まで出した未履修問題は、受験中心の競争教育のゆがみそのものであり、学校の指導で未履修になった生徒もそうでない生徒も被害者です。
これら一連の事件は、今日の日本の教育を根本から見直す必要があることを示しています。全国いっせい学力テストや「学校評価制度」の導入、「教員免許の更新制」で学校、教師、子どもどうしを競わせる安倍内閣の「教育再生」プランでは、子どもも先生もますます追い込まれるだけで問題は解決しません。
いじめや競争教育の弊害をなくすためにも、「人格の完成」をめざすことを目的にかかげる現行の教育基本法に即した教育がもとめられています。臨時国会で審議中の教育基本法改悪案をなんとしても廃案にするために、あらゆる活動に力をつくしましょう。元リズム小組の会員をはじめ、学齢期の子どもをもつ女性に呼びかけ、「いじめ問題を考える教育懇談会」などを無数に開き、仲間をひろげましょう。

新日本婦人の会事務局長 玉田 恵