新日本婦人の会中央常任委員会は、7月23日、【声明】「差別と分断ゆるさず、暮らしと民主主義を守るたたかいを新しい仲間たちとともに―参議院議員選挙を終えて」を発表しました。
声明
差別と分断ゆるさず、暮らしと民主主義を守るたたかいを新しい仲間たちとともに
―参議院議員選挙を終えて
2025年7月23日
新日本婦人の会中央常任委員会
7月20日投開票の参議院議員選挙はでは、自民・公明の与党が昨秋の衆議院に続いて少数に転落しました。新日本婦人の会は、自民党政治を終わらせ、それに代わる新しい政治をと女性の切実な要求を掲げ、行動してきました。立憲野党で一本化した1人区での多くの勝利は確信となり、沖縄で「オール沖縄」の議席を守り抜いたことは今後のたたかいにとって重要です。
同時に、女性べっ視や外国人差別、様ざまな分断をあおり、デマを拡散する参政党や、与党の補完勢力ぶりを示した国民民主党が、得票と議席を伸ばしたことは重大です。消費税減税、物価高や米価の高騰、暮らしを壊す8・7兆円もの軍事費などの重要な争点がそらされ、「核兵器は安上がり」「徴兵制も」などの発言、差別や排外的なヘイトが政治の場から広がる異常な事態となりました。参議院はこれまでも改憲勢力が議席の3分の2を占めてきましたが、この選挙で極右を含む、より右翼的な勢力が議席を確保したことは見過ごせません。
新日本婦人の会をはじめ全国の女性たちは、子どもを産む女性の役割をことさら強調する参政党神谷代表の発言に対して、「私の生き方は私が決める」「差別・分断は戦争への道」と47都道府県200カ所を超える抗議の緊急アクションを、若い世代や多くの人びとともに繰り広げ、その中で仲間も迎えています。メディアには、こうした行動の報道やデマのファクトチェックを本格的におこなうよう、つよく求めます。
日本の政治は今、大きな歴史的岐路を迎えています。排外主義の大本には、非正規雇用の拡大、暮らしの困窮、先が見えない閉塞感があります。財界とアメリカに付き従う長年の自民党政治に代わる、憲法が生きる政治の実現へ、新日本婦人の会は切実で様ざまな要求に応える行動と広範な共同を、多くの新しい仲間たちを迎えながら広げていきます。とりわけ創立の原点ともいえる核兵器廃絶、憲法改悪反対と軍国主義復活阻止、ジェンダー平等のために、総力をあげる決意を表明します。
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【声明】差別と分断ゆるさず、暮らしと民主主義を守るたたかいを新しい仲間たちとともに―参議院議員選挙を終えて