2015年3月19日 ジェンダー平等

クリミア半島への軍事介入・併合に至る過程で核兵器の使用を準備していたことに、 被爆国女性はつよく抗議します

ロシア連邦大統領
 ウラジーミル・プーチン 様

新日本婦人の会
会長 笠井貴美代

ロシアのプーチン大統領が昨年のクリミア半島への軍事介入・併合にいたる過程で「核兵器の使用を準備していた」と発言したことに驚き、衝撃をうけています。自国の領土拡大に核兵器を利用するなどというのは、もはや「抑止」ではなく、「脅し」です。
4月からの核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に、核兵器廃絶を求める声は世界の圧倒的な世論に発展しています。前回の会議の合意である、核兵器のない世界の平和と安全を達成と遂行へ、核保有国であるロシア政府は特別の責任を負っています。
核兵器はいかなる理由においても、使用されるべきではありません。ひとたび使用されれば、その人道的影響、事態は、計り知れないものになります。70年前、広島、長崎に投下された原子爆弾によって、その年のうちに21万人が殺され、いまなおそのその後遺障害で苦しんでいます。このような苦しみを誰の上にも与えてはなりません。
新日本婦人の会は、唯一の被爆国の女性の名において、核兵器使用準備をおこなったロシア政府に対し、つよく抗議するとともに、貴政府が核兵器依存政策をやめ、人類の安全のために、核兵器廃絶へとふみだすことを要請いたします。
 

 

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