2019年1月9日 ジェンダー平等

LGBTへの差別暴言と女性侮辱記事に抗議

新日本婦人の会は1月9日、平沢勝栄自民党衆院議員のLGBTへの差別暴言に対する抗議文を同議員と安倍首相に、「ヤレる女子大生RANKING」という女性を侮辱し性暴力をあおる記事を掲載した、「週刊SPA!」編集部と扶桑社にそれぞれ、抗議文を送りました。


内閣総理大臣 安倍晋三 様
自由民主党衆議院議員 平沢勝栄 様
新日本婦人の会中央本部

性の多様性と権利を否定し、差別する平沢議員に強く抗議し、暴言の撤回と謝罪、議員辞職を求めます

自民党の平沢勝栄議員が、1月3日、山梨県での集会で「少子化問題」にふれる中で、LGBT(性的少数者)の人々に対して、「この人たちばかりになったら国がつぶれてしまう」と発言したことについて、新日本婦人の会は強く抗議するとともに、暴言の撤回と謝罪、議員辞職を求めます。

平沢議員が述べたことは、国際的に認知されている性的指向や性自認など性の自己決定権を否定し、個人の尊厳を傷つけ差別する、決して許されない暴言です。「多様な性自認のあり方を受容する社会を目指す」ことを掲げた自民党の選挙公約にも、同党の「差別問題に関する特命委員会」の委員長という自らの職務にも反するものです。さらに、少子化は、長時間労働や低賃金、保育所不足や高い教育費など、自民党の政策こそ問われなければならない問題です。少子化問題でLGBTを攻撃するなど、言語道断です。

この問題は、自民党・安倍政権の根深い性差別や性の権利に対する無知・無理解をあらためて浮き彫りにし、安倍首相の責任は重大です。昨年夏、世論の大きな批判を浴びた同党の杉田水脈衆院議員の「LGBTは生産性がない」との雑誌寄稿にも、安倍首相は「まだ若いから」などと擁護し続けています。その後も自民党議員によるLGBT差別発言は繰り返され、今回の平沢議員の暴言にいたったのは、政権党である自民党の人権蔑視の体質をそのまま放置しているからです。

多様な性や個人の尊厳を否定する平沢議員にも、差別暴言を放置しつづける安倍首相にも、憲法を語る資格はありません。私たちはあらためて、安倍政権の退陣を求めます。

性の多様性と権利を否定し、差別する平沢議員に強く抗議し、暴言の撤回と謝罪、議員辞職を求めます


「週刊SPA!」編集長 犬飼孝司編集長 様
扶桑社 代表取締役 久保田榮一様

新日本婦人の会中央本部

女性を侮辱し、性暴力をあおる「週刊SPA!」の編集部と扶桑社に強く抗議します

扶桑社が発行する男性誌「週刊SPA!」が2018年12月25日号で、「ヤレる女子大学生RANKING」として「性交渉をしやすい」大学を順位付けする記事を掲載し、各方面からきびしい批判が起っています。新日本婦人の会は、女性を侮辱し、性暴力をあおるものとして、「週刊SPA!」編集部と扶桑社に強く抗議します。

今回のような記事を出すこと自体、出版社としての社会的責任がきびしく問われています。「週刊SPA!」は、「時代を切り取るビジュアル週刊誌」と銘打っていますが、女子学生の見た目、洋服や通う大学で性交渉のしやすさをランク付けし、「就活相談で仲良くなれる」など、女性をもっぱら性の対象とみなし偏った女性のイメージを拡散しています。これは、「時代を切り取る」どころか、「時代錯誤」であり、「人権蹂躙」そのものです。いま、時代は、#MeToo運動に象徴されるように、セクシュアル・ハラスメントや性暴力を告発し、女性の人権と尊厳、「性的合意」や性の自己決定権の尊重を求める流れへと大きく動いています。

同誌の犬飼孝司編集長は抗議と批判の高まりを受け、1月7日、謝罪のコメントを発表しましたが、「読者の皆様の気分を害する可能性のある特集になってしまったこと」をお詫びするというもので、女性の人権と大学の名誉を傷つけたことに対して何の反省もなく、謝罪にもなっていません。実際、謝罪のコメント発表後に発行された「週刊SPA!」1月15日・22日号には「既婚者合コン攻略ガイド」という記事が掲載されており、今後も同じ問題が繰り返されることは明らかです。

私たちは、「週刊SPA!」編集部と扶桑社に対し重ねて抗議し、明確な謝罪と根本的な再発防止策を強く求めます。

女性を侮辱し、性暴力をあおる「週刊SPA!」の編集部と扶桑社に強く抗議します

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