2020年3月25日 声明・談話・要請など

【要請書】「新型コロナウイルスの爆発的感染(オーバーシュート)の警告の根拠となる データ・情報をすべて公開し、世界でも異常な遅れとなっているPCR検査について 政府の考えを正直に示してください」

 新婦人は、内閣総理大臣らに【要請書】「新型コロナウイルスの爆発的感染(オーバーシュート)の警告の根拠となるデータ・情報をすべて公開し、世界でも異常な遅れとなっているPCR検査について政府の考えを正直に示してください」を送付しました。


内閣総理大臣 安倍晋三 様

厚生労働大臣 加藤勝信 様

 

新型コロナウイルスの爆発的感染(オーバーシュート)の警告の根拠となる

データ・情報をすべて公開し、世界でも異常な遅れとなっているPCR検査について

政府の考えを正直に示してください

2020年3月25日
新日本婦人の会
会長 米山 淳子

 

 

 厚労省資料でPCR検査の累計は、わずか2万4430件(3月24日12時時点)にとどまり、国民にとって新型コロナウイルスの感染がどこまで広がっているのか、わからない状態が続いています。その少ない検査数でも感染が急激に広がり、東京では本日40人を超える感染が判明、経路の分からないケースが分かるものを上回り、オーバーシュート(爆発的感染)の危険が警告されています。

 しかし、国民には正確な現状が知らされず、緊迫感も伝わっていません。その大きな原因に、安倍政権の対策があると言わざるを得ません。1ヵ月前の首相による科学的根拠がないままの突然のイベント自粛と一斉休校の要請であり、今回はイベントの主催も学校の開閉校の判断も、当事者に丸投げです。オーバーシュートを招かないために「3つの条件が同時に重なる場」を避けることを前提にしてはいるものの、こうした対策の大きなブレ、そして「いまのところギリギリの状態でなんとか持ちこたえている」との発信が、日本は他国とは違うという油断を招いています。

 私たちは安倍政権が、医療現場での感染拡大を防ぐドライブスルー方式など海外の経験にも学んで、必要な人へのPCR検査を大幅に増やすよう繰り返し求めてきました。安倍首相の「3月中には1日8000件までできる」との国会答弁とは裏腹に、検査は進んでいません。日本がオリンピック開催で感染者数を少なく見せたいためにPCR検査数が異常に少ないのではないかと、海外からも指摘されています。

 3月22日放映のNHKスペシャル「‟パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか」を見て、厚労省対策本部クラスター対策班の教授の話にたいへん驚きました。「検査数が少なく感染者が見逃されているのでは?」とのキャスターの問いに、教授は「本当に見逃しているのなら日本でもオーバーシュートが起こっているはず」「すべての人がPCR検査を受けると、医療機関に殺到すると感染が広がる」「PCR検査を抑えていることで踏みとどまっている」と述べたのです。政府はもともとPCR検査をおこなうつもりがないとしか思えません。しかも、なぜ検査が進まないのか、説明はいっさいありません。ドイツでは早目に発見して対応をと、週16万件のPCR検査をし、感染者が2万人を超えても死者は86人(3月24日時点)に抑えられ、医療崩壊は起きていないといいます。

 以下、強く要請いたします。

 

1、オーバーシュートを抑えるためにも、必要な人がPCR検査を受けられるよう実際に検査が進む手立てを本気でとってください。厚労省ホームページの「国内の現在の状況について」の中に、自治体の「専門相談窓口、帰国者・接触者相談センター」への相談件数を入れてください。

1、安倍政権にPCR検査推進の意思がないのなら、その理由を日本国民とWHOなど海外向けに首相自ら説明してください。正確な情報を開示してください。

1、指定感染病棟を除き、全国の医療機関で不足が解消されないマスクやゴーグル、防護服などの医療器材の調達、今後ふえる患者のための病床と医療人員の確保を政府の責任でおこなってください。

1、海外のような規模でのPCR検査や科学的根拠なしに、安倍首相が緊急事態宣言をすることなど、新型コロナウイルス感染の危機を国民とともに乗り越えるという当たり前の政治の姿勢とは決していえず、反対です。

 

※データは以下よりダウンロード可能です。

【要請書】新型コロナウイルスの爆発的感染(オーバーシュート)の警告の根拠となる データ・情報をすべて公開し、世界でも異常な遅れとなっているPCR検査について 政府の考えを正直に示してください

 

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