2005年1月13日 未分類

「北京+10」 2005年を希望の年に平等・開発・平和で質的な前進を

宣伝今年2005年はさまざまな意味で節目の年です。広島・長崎への原爆投下と終戦および国連創設60周年。国際婦人年から30年、北京での第4回世界女性会議から10年と、平和と核兵器廃絶、女性分野で重要なとりくみが予定されています。
開戦から1年10カ月。アメリカのイラク占領を終わらせることが、世界の平和運動の大きな課題です。今月30日に実施予定のイラク暫定国民議会選挙をに らんで、抵抗勢力の一掃をめざすアメリカは、ファルージャ攻撃に抗議し、選挙のボイコットを呼びかけているスンニ派の聖職者を殺害するにいたりました (04年12月25日)。その無法なやり方が、イラク国民とアラブ社会全体で反米感情を悪化させています。
アメリカ国内でもイラク占領の終了を求め、ブッシュ大統領の力による世界支配をめざす政策に反対する行動が続いています。国内最大の反戦団体「平和と正 義連合」は12月10日、戦争の犠牲になった兵士や市民を悼み、戦争に反対し平和を願う思いを表現するために白いリボンを身につける運動をスタートさせま した。また、〝われわれの抵抗は続く〟というスローガンで、再選されたブッシュ氏が大統領に就任する20日、ワシントンを中心に全米各地で抗議の集会を呼 びかけています。
核兵器廃絶では、5月にニューヨークの国連本部で核不拡散条約(NPT)の再検討会議が開かれます。2000年の再検討会議で、アメリカをはじめとする核 保有国がおこなった、自国の核兵器を廃絶するとの約束を実行させることが最大の課題です。アメリカは、NPTの目的は核兵器を拡散させないことだと主張 し、約束の実行どころか、〝使いやすい小型の核兵器〟の開発をすすめるなど、合意に反する態度をとっています。これにたいし、被爆60年の年に核兵器廃絶 の実現への大きな前進を、とさまざまな行動が準備されています。現地ニューヨークでは会議前日の5月1日に、広島・長崎両市長を中心とする平和市長会議の 呼びかけで大きな集会が、翌2日の会議初日には核兵器廃絶の署名を提出する国際共同行動が計画され、日本からも国連本部前に署名を積み上げようととりくみ が進んでいます。
女性分野では、2月28日~3月11日まで「北京+10」として、ニューヨークの国連女性の地位委員会を、参加を拡大した形で開き、北京行動綱領と2000年の「成果文書」の実施状況と、新しい課題についての検討がおこなわれます。
1975年の国際婦人年以降、「平等・開発・平和」のスローガンのもと、世界各地の女性たちの運動が力となって、国の政策や法整備などでさまざまな前進 をつくり出してきました。一方で、リプロダクティブ・ヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)などをめぐりアメリカ政府を先頭とする、原理主義的立 場からのバックラッシュが強まっている現実もあり、これを許さない運動が重要になっています。
2000年に世界的にとりくまれた世界女性行進(写真下)が、再び共同行動をよびかけています。3月8日の「国際女性デー」に女性のさまざまな要求を書 いたパッチワークの連帯キルトづくりをスタートさせ、10月17日の「国際貧困根絶デー」に地球を一周する女性行進をしようというものです。ブラジルから 南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、そしてアフリカへとキルトをリレーさせる計画です。
1月にはブラジルのポルト・アレグレで、5回目の世界社会フォーラムが開かれます。
Another World Is Possible (もうひとつの世界は可能である)というスローガンは、すべての人びとの平和的な共存と持続可能な発展、本当の意味での豊かさをもとめるさまざまな運動をつなぐ、大きな流れとなりつつあります。
2005年を、平和で希望ある年に!

(新婦人国際部長 平野恵美子)

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